開発ストーリー

オウンセラ誕生までの道のり、研究者の技術や思い、担当者のこだわりなど、
商品紹介ページだけではお伝えしきれない開発の舞台裏を公開していきます。

2016.05.14 オウンセラリペアフィルム開発の舞台裏 独自技術「セラミドフィルム®」で、乾燥敏感肌の方にも、肌に自信を。 研究部 内掘陽平

天然セラミド※1への強い思いが開発のきっかけに

研究者として、オウンセラリペアフィルムに対する思いは「天然セラミド※1の力を実感していただきたい」ということにつきます。これまで数多くの成分や化粧品原料の検討をしてきましたが、保湿効果や使用感に関しては、天然セラミド※1が特に優れていること研究部 内堀陽平 を研究者として実感してきました。
天然セラミド※1はガラクトシルセラミドを70%以上含むなど、人の細胞間脂質と類似した組成であることが分かっています。さらに、天然セラミド※1以外にも、成分の厳選は熟考に熟考を重ね、何度も失敗しては試作を重ねました。そうして完成したのが「オウンセラリペアフィルム」です。

医科向けスキンケア商品開発からの発見、強くしなやかな膜「セラミドフィルム®」

オウンセラリペアフィルムの最大の特長は、使用したときの「皮膜感」です。これは、独自技術「セラミドフィルム®の特長なのですが、この技術の誕生の裏には、ある失敗がありました。当時、天然セラミド※1を使った化粧水の開発をしていた私は、化粧水がすぐに寒天のように固まってしまう性質に悩まされていました。
「これでは化粧水じゃなくてゲルだな…」〈写真①〉と大きく落胆しました。この化粧水は、アトピー性皮膚炎のために皮膚科で使われるもので、肌の刺激になる成分を全て抜く必要がありました。そのため通常の商品よりも開発が難しく、この寒天化を解消するのにその後1年もの開発期間がかかりました。

ある日、「それだけ膜を張る力が強いのなら、処方の工夫で肌の保護膜のようになるのではないか」と発想を転換してみたのです。天然セラミド※1に、さらに保湿成分シラン根エキスなどを加え、やわらかい膜を作ることに成功しました。
不思議なことに、この膜は、“合成セラミド”では形成することができない、“天然セラミド※1”ならではの現象でし写真①た。 さらに、ロゼット独自の高い製造技術がなくては、製品化はできません。その後、この技術はロゼット独自の技術として、「セラミドフィルム®」と名付け、商標登録しました。

セラミドにとことんこだわりながら、低刺激と使用感の良さを両立。

オウンセラは、Own(自分自身の)とCeramide(セラミド)を合わせた言葉ですが、その名のとおり、セラミドにこだわった処方になっています。セラミドフィルム®のほかに、セラミドによるラメラ液晶構造、セラミド生成サポート成分、セラミドポリマーであるセラキュート®配合という特長があります。

肌の角質細胞の間には、細胞間脂質成分があり、肌のバリア機能の一端を担っています。この細胞間脂質は、セラミドをはじめとした脂質と水の層がミルフィーユのようにかさなった“ラメラ液晶構造”をもっているのですが、リペアフィルムも同じ“ラメラ液晶構造”を実現しています。オウンセラは、乾燥敏感肌の方に使っていただきたいので、肌の刺激となる成分を使用していません。実は、成分の制限がある中でこのラメラ液晶構造を作るためには、高い技術力が要求されます。

セラミド産生サポート成分としては、ハトムギ発酵液、エイジツエキスを配合しています。このふたつの成分は、セラミドを作るための酵素をサポートし、セラミド産生を促します。エイジングケア成分として配合してあるセラキュート®は、結合力が強いため、まるで肌を引き上げるように緻密なネットワーク構造をつくり、リフトケアにつながります。

このクリームの構造をまとめると、ラメラ液晶構造が角層を埋め、セラミド産生サポート成分で自らセラミドを作り出し、セラキュート®でリフトケア、セラミドフィルムで肌表面に膜を作り水分の蒸発を防ぎます。オウンセラリペアフィルムは、セラミドの良さを実感していただくためのこだわりが詰まっています。また、乾燥敏感肌の方のために、外部機関にてパッチテスト、アレルギーテスト、スティンギングテスト、モニターテストも行い、数々のテストに合格しました。

乾燥から肌を守るクリームは「保護」する働きが重要です。リペアフィルムは、独特の「被膜感」を感じていただける商品です。研究者としても、ぜひこの感覚をお試しいただきたいと思っています。

セラミドフィルム® 天然セラミド※1の力でフィルム化する独自技術!
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研究、開発、製造を一貫して自社で行う ロゼットの強み

現在私は三十代ですが、ロゼットの研究部には、同世代の研究者も多く在籍しています。そのため情報交換がしやすい環境にあり、最近の流行、お客様のニーズ、化粧品や成分の情報、美容雑誌の特集等について常に意見交換しながら、 研究部 内堀陽平 切磋琢磨して研究に励んでいます。製造工場が隣接しているので、すぐに現場に直行でき、製造メンバーの方と話し合いをしながら課題解決して製品を作り上げています。
また、商品のコンセプトを考えるマーケティング部との密な連絡を毎日欠かさずに行っており、スピードに優れた研究・開発体制が整っています。

化粧品は気持ちまで明るくする その可能性をもっと追求したい

学生時代は、微生物から薬となる化合物をみつける研究を行なっていて、将来は製薬に携わりたいと考えていました。化粧品の研究者を目指したのは、ある日テレビ番組で「化粧療法」という存在を知ったことがきっかけです。その番組では、老人ホームでお年寄りがメイクをしていました。その方は、自分の肌がきれいになり、自信を持たれ、前向きな気持ちになったのです。そういうシーンをみて、衝撃をうけました。薬は病気を治すのですが、化粧品は肌をきれいにすることで、性格を前向きにしてくれる。もしかしたら、薬以上にすごいものではないかと思ったのです。化粧品の効果は計り知れないところに魅力を感じました。

それまであまり化粧品を使ったことのない私は、それから、化粧品について積極的に勉強・研究をしてきました。今でもドラッグストアや化粧品売り場にも足を運びます。研究をずっとやっていると、どうしても考えが偏り、自尊心が強くなります。「鳥の目、魚の目」という言葉のように、自分の考えとお客様の立場にズレが生じないため、ユーザーになる視点を常に自分の中に持つようにするためです。また、開発している人の肌が荒れていると、その商品の良さが半減してしまう気がします。自分の肌で作った化粧品の良さを実証できるようにと、自分で開発した商品を使い、毎日肌を整えています。

研究者として、お客様の魅力を増し、感動していただける、そして真似することが決してできないものを作りたいという「理想」があります。その理想と目標がより近づけるよう、今でも日々研究を重ねています。その中で生まれたオウンセラリペアフィルムは最善を尽くした私の自信作です。今後は、オウンセラシリーズとして他のアイテムが続々展開しますので、皆様にはぜひ楽しみにしていただけると幸いです。また商品に関するご意見・ご感想などお気軽にお聞かせください。

※1 皮フ保護剤

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