肌の保湿のメカニズム | オウンセラ スキンケアTips

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うるおい肌のメカニズムやスキンケアへの疑問など、セラミドがもたらす素肌美に迫ります。
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01肌の保湿のメカニズム

美しい肌にはうるおいが欠かせない

「しっとりとした」「うるおいをたたえた」など、美しい肌を示すことばには、肌の水分量に関わる表現が少なくありません。美しくキメの整った肌には、適度な水分が保持されていることが必要不可欠。保湿こそ、美しい肌を目指すスキンケアの究極目標であるといえるのです。
美肌に欠かせないうるおいは、どのようなメカニズムで保たれているのでしょう?美しい肌を保つために欠かせない保湿のしくみについて、詳しく見てみましょう。

肌の水分保持に大きな役割を果たす「角層」

肌に必要な水分を保持しているのは、肌表面に存在している「角層」と呼ばれる部分です。角層はわずか0.02mmほどの厚みですが、薄い角質細胞がブロックのように幾重にも積み重なった、ミルフィーユ状の構造をしています。しなやかで美しい肌を保つためには、この角層が20〜30%と適度な水分を含んでいる必要があります。
角層を形成している「角質細胞」の内部で生成されるNMF(天然保湿因子)は、水分と結合する性質から、角層に水分を抱え込みます。そして、角質細胞同士の間を埋めている「細胞間脂質」が必要な水分の蒸発を防ぐのです。さらに、汗腺や皮脂腺から分泌された汗や皮脂によって、角層の表面には肌の潤いを守る「皮脂膜」が形成されます。「細胞間脂質」「NMF」「皮脂膜」の3つが関わって、肌に必要な水分を保っているのです。また、角層には体を外部刺激から守る働きもあります。私たちが刺激物質やさまざまな病原菌が蔓延するこの世界で健康に暮らすことができるのは、角層のおかげでもあるのです。

本当に肌にうるおいを与える保湿ケアとは?

私たちがスキンケアで「肌をうるおす」というとき、それは「角層にうるおいを与える」ということを意味します。角層のすみずみまで水分を届けてバリア機能を整え、それを保持させてこそ、しっとりとうるおった肌を実現できるのです。
肌表面に水分をのせるだけのスキンケアでは意味がありません。逆に、のせた水分が蒸発する際に、角層に保持されている水分までも奪ってしまうおそれさえあります。浸透して角層に届き、失われがちな保湿成分を補給してバリア機能を整え、保水力を高めるスキンケアこそが求められているのです。また、最近バリア機能の働きとして明らかになった重要な点は、皮膚を介して生じる生体のアレルギー反応が起きないよう保護してくれていることです。バリア機能が低下していくと、例えば子どものアトピー性皮膚炎に発展しやすいのです。

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