バリア機能とは | オウンセラ スキンケアTips

素肌のために知っておきたい美のヒントを、皮膚科専門医のアドバイスのもとお届けします。
うるおい肌のメカニズムやスキンケアへの疑問など、セラミドがもたらす素肌美に迫ります。
随時新しい情報を公開していきますので、毎日の素肌美づくりにお役立てください。

02バリア機能とは?

外部刺激から私たちの体を守る、肌のバリア機能

私たちを取り巻く環境は、さまざまな病原菌をはじめとする微生物や、風や雨、気温変動や紫外線などの物理的、化学的な刺激に満ちています。
これらの外部刺激から私たちの体を守っているのは、他でもない肌。皮膚は外部刺激を排除する仕組みを幾重にも張り巡らせ、万全の態勢を整えて私たちの体を守ってくれているのです。
外部刺激や乾燥から体を守る、皮膚のこうした働きを「バリア機能」といいます。そして、人体において最も外部環境に近い、肌の最表面でこのバリア機能を発揮しているのが角層です。角層は「細胞間脂質」「NMF(天然保湿因子)」「皮脂膜」の三段構えで肌に必要な水分を保持し、肌を乾燥から守っています。それと同時に、角層はダニや埃、細菌などの侵入を阻止し、人体を守る役割をも担っているのです。これが角層のバリア機能です。

バリア機能にセラミドが重要なわけ

バリア機能が低下すると、角層が外部からの刺激を防ぎきることができず、肌は肌あれなどの症状を起こしてしまいます。角層がこのバリア機能を働かせるうえで最も重要となる成分が「セラミド」。スフィンゴ脂質やセレブロシドとも呼ばれる特殊な脂質の一種で、角質細胞の間を埋める細胞間脂質の、およそ半分を占めていると言われる成分です。
太古の昔、すべての生物は海の中に暮らしていました。それらの水中生物が陸に上がる進化を遂げた際に、水の外の環境に適応するために生まれた成分がセラミドです。その後、生物がさらなる進化を遂げて人類が誕生するに際し、セラミドはその角層で人体を乾燥から守り、バリア機能を担う主役として、欠かせない必須成分となったのです。

肌の中でのセラミドの役割とは

セラミドは水に溶けない不溶性の脂質でありながら、油となじみやすい部分(親油基)と水になじみやすい部分(親水基)を持つ特殊な構造をしています。
そのため、水を保持する役割や水の蒸発を防ぐ役割、物質の出入りを抑制する役割など、肌のバリア機能に関わる働きをすることができるのです。
加齢や環境の変化などによって肌内部(角層間)のセラミド量が減少してくると、肌のバリア機能は低下します。肌の水分が保持出来なくなり乾燥が進むだけでなく、細胞間に隙間ができ、外部からの刺激を受けやすくなり、ドライスキンやアトピー性皮膚炎などの症状を引き起こしてしまうのです。スキンケアで肌にセラミドを補う必要があるのはこのためです。

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