しっかり保湿された肌のラメラ液晶構造とは | オウンセラ スキンケアTips

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03しっかり保湿された肌のラメラ液晶構造とは?

知っているようで知らない、「液晶」って何?

子どものころの理科の授業で、「ものには個体、液体、気体の3つの状態がある」と学習したのではないでしょうか?この3つの状態のどれにも当てはまらない、いわば4つめの物質の状態が液晶。1888年にオーストリアの植物学者・ライニツァーによって発見されました。
液晶は電気的な刺激を与えると光の透過率が変わる性質を持っています。この性質を応用したのが、PCのモニターやテレビ、電卓やデジタル時計などに採用されている「液晶ディスプレイ」です。
現在ではこうしたディスプレイなどへの応用でその認知度が高まっている液晶ですが、実は自然界にもともと存在してきました。人体にもこの液晶構造は存在しており、それが角層の細胞間脂質において見られる、ラメラ構造(ラメラストラクチャー)と呼ばれる液晶構造なのです。

層状だから強固なバリア機能を発揮できる

角層で細胞と細胞の隙間を埋める働きをしている細胞間脂質は、水の層と脂質の層が交互に規則正しく並んだ層状の構造になっています。この構造をラメラ構造(ラメラストラクチャー、あるいは液晶構造)と呼んでいます。細胞間脂質はこの複雑なラメラ構造を取ることにより、角層に必要な水分を確実にその中に抱え込んでいるのです。
水分層と脂質層が交互に並び、角質細胞を幾重にも取り巻いている角層。脂質が層状となっていることで、強固な防御壁としての役割を果たすことができているのです。しなやかで柔らかい肌表面ですが、こうした複雑な層構造を取ることで、水分を通さない頼もしいバリアとなり、刺激に対する過剰な反応を抑制する緩衝材ともなっているのです。

ラメラ構造の保湿スキンケアで肌のバリア機能も補強できる

脂質層で水分層をサンドイッチ状に挟んだラメラ構造では、肌に必要な水分を脂質でがっちりと挟み込み、蒸発を防ぐことができます。しかし、このラメラ構造が崩れてしまうと、水分が逃げやすく、蒸発しやすくなってしまうのです。ラメラ構造が崩れ、肌に必要な水分を保持できなくなった状態が、いわゆる乾燥肌や敏感肌。カサつきや肌あれなどの症状を引き起こしやすくなった状態です。
こうしたデリケートな状態から脱却するためには、肌に欠かせないラメラ構造を整える必要があります。日常のスキンケアでラメラ構造に欠かせないセラミドなどの成分を補い、ラメラ構造を整えながら保湿していくことが重要となるのです。

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