天然セラミドの保湿力が高い理由 | オウンセラ スキンケアTips

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05天然セラミドの保湿力が高い理由

加齢によって失われるセラミドは、化粧品で補給

「肌にうるおいを保つために、水分だけではなく油分を補わなければいけない」という事実は、私たちにとってにわかに受け入れがたいものかもしれません。相反する関係にある「水」と「油」ですが、水が人体に必要なものとして良いイメージを持たれているのに対し、油は「脂肪」や「肥満」などを想起され、ネガティブイメージを持たれやすいからです。しかし、油分は体内でエネルギー貯蔵庫としての役割と同時に、水を含む必要な成分がむやみに溶け出したり流出したりするのを防ぐ役割を果たしています。
人間の肌に存在し、その水分保持に大きな役割を担うセラミドもこうした脂質のひとつ。肌にうるおいを保ち、しなやかでキメの整った状態をキープするために欠かせない存在です。しかし、セラミドを含む肌の脂質は、女性では40歳くらい、男性でも60歳くらいから減少してしまいます。そこで、化粧品などによって肌に必要なセラミドを補給することが必要となるのです。

化粧品に含まれるセラミドにはいろいろな分類がある

化粧品に含まれているセラミドとひと口に言っても、その組成や原料などによってさまざまです。代表的な4つのタイプのセラミドについて、以下にまとめてみましょう。

天然セラミド

文字通り天然成分として、自然界に存在しているセラミドが「天然セラミド」。馬などの動物の体の一部(脳や脊髄など)から抽出されるセラミドで、「セレブロシド」や「ウマスフィンゴ脂質」とも呼ばれます。人間に近い動物の体内で生成されるセラミドであるため、人間の角層にあるものと比較的近い性質を持っており、保湿力が高いのが特徴です。
また、崩れたバリア機能の働きや、肌荒れを改善する効果があるといわれています。高い効果を持つ反面、化粧品原料としては希少性が高く、商品に高配合することが難しくなりがちです。

ヒト型セラミド

人間の皮膚に含まれるセラミドとほぼ同等の組成で作られたセラミドで、酵母などを利用して生成されます。「バイオセラミド」とも呼ばれ、肌に優しく、浸透力や保湿力に優れているのが特徴です。他のタイプのセラミドに比べて、肌へのなじみがとても良く、角層の細胞間皮質において、ラメラ構造を形成するのにも有用であるとされています。
これまで、「ヒト型セラミド」は肌への高い効果を持つとされる一方で、水を含むあらゆる成分に溶け込まないことから、化粧品に配合することはとても難しいと敬遠されてきました。しかし、研究が進み、新しい組成の「ヒト型セラミド」が登場するにつれて、徐々に化粧品への有効な形での導入も実現してきています。

植物性セラミド

人間や動物の体に存在するセラミド以外に、自然界にはセラミドに似た成分が存在しています。それが「植物性セラミド」で、小麦胚芽や米ぬか、ユズなどから抽出される、セラミドに近い成分です。
しかし、セラミドに近いというだけで、本来のセラミドとはその組成が異なっており、肌への親和性や保湿力は「天然セラミド」や「ヒト型セラミド」と比べると劣るといわれますが、安全性が高く、肌に優しいともいわれています。

合成セラミド

石油原料から化学合成されたセラミドに似た保湿成分で、「擬似セラミド」とも呼ばれます。石油原料から生成されるということで、安価に大量生産を行うことが可能。比較的リーズナブルな価格帯のものを含めて、多くの化粧品に配合されています。
「天然セラミド」や「ヒト型セラミド」と比べると、どうしても効果は劣ってしまいますが、購入しやすい価格のセラミド化粧品をつくることができるという大きなメリットもあるのです。

天然セラミドの保湿力が高いのは、人体の組成に近いから

「天然セラミド」の保湿効果が高いのは、馬や牛などの動物から抽出されているため。人間の角層にあるセラミドと同様に、自然なバランスで6タイプのセラミドが含まれており、高い保湿力やバリア機能を発揮することができるのです。

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