肌が持っている天然の保湿成分NMFとは? | オウンセラ スキンケアTips

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06肌が持っている天然の保湿成分NMFとは?

角層の水に溶け込んでいるNMF(天然保湿因子)

セラミドは角層の細胞間脂質で水分保持に働く脂質です。これと似た働きをしているのが、角層細胞内にある水そのものの中に溶け込んで、水分の保持に働いているNMF(Natural Moisturizing Factor)で、自然保湿因子や天然保湿因子などとも呼ばれています。NMFは水分を取り込む吸湿性と水分を抱え込む保湿性に大変優れた成分の総称で、空気中や真皮にある水分を取り込んで、角層にうるおいを与える働きをしています。

肌内部のNMFは年齢とともに減少する

カサつきや肌荒れなどが起こった肌の角層の状態を調べてみると、健康な肌に対してNMFの主成分であるアミノ酸などの量が極端に少なくなっていることが分かります。
NMFは表皮の最奧部にある基底層で生まれた細胞が、徐々に角化し、肌の表面へと表れる過程において生成される成分です。タンパク質が分解されてできたアミノ酸を主体としており、PCAや乳酸塩、ミネラルや糖質などからなっています。
年齢とともに、肌の新陳代謝が衰えると、基底層で新しい細胞が作られて角化するサイクルも徐々に減速します。この肌の生まれ変わりサイクル(ターンオーバー)がうまく機能しなくなることで、NMFの生成が十分に行われなくなったり、せっかく肌内部でNMFが作られても、肌表面に滞った古い角質に阻まれて本来の働きを果たせなかったりするのです。

NMFが減少した肌からは水分が逃げてしまう

吸湿性と保湿性に優れたNMFは、角層に水分をキープする上でとても大きな役割を担っています。そのため、NMFが減少してしまった肌では、肌に必要な水分を蒸散から守ることができなくなり、水分不足となってしまうのです。肌に必要な水分が失われると、肌荒れやカサつきが発生してしまいます。また、本来のしっとりうるおったハリ感を失い、硬くごわついた肌になってしまうのです。
さらに、NMFは常に新しく作り出される一方で、一定の働きを終えるとすぐに消失してしまう成分でもあります。また、加齢によるターンオーバーの低下だけでなく、摩擦や刺激を与える誤ったスキンケアや乱れた食生活、睡眠不足やストレスなどの要因によっても、その生成量が減少してしまうのです。NMFが十分でない肌では、どんなに水分を与えてもすぐに乾いてしまいます。健やかで若々しい肌を保つために、NMFは欠かせないものとなっているのです。

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